2) ストックフォト

写真販売初心者・素人が考えた ストックフォト売上増のための戦略

strategy stock photo

こんにちは いもです。

今回はストックフォトでの稼ぎ方を具体的に見ていく第8回目です。

さて、本ブログでは写真初心者・素人がストックフォトサービス4社(PIXTA、Adobe Stock、iStock、Shutter Stock)を比較しながら写真販売を行ない、そこで得たノウハウや経験などを記事にしてきました。

早いもので約8カ月が経過しましたが、ストックフォトの売上は伸び悩んでいます

本ブログでは「40代、50代が独自の収入源を作る」というコンセプトのもと、ストックフォトだけでなくブログ、中古品販売などにも並行して取り組み、ストックフォトにあまり時間をかけられてきませんでした。

また、ストックフォトサービス4社に出品し、各社でのノウハウ、経験を比較していますので、販売ペースが遅いことは想定の範囲内です。

とはいえ、約8カ月が経った今、今までのやり方を続けていては売上がさほど伸びないことが分かってきました。

そこでこれまでの経験を元に、各社を分析し今後の戦略を立てました。

あくまでも売上増を目指した今後の戦略であるため、成果が出るかどうかは現時点では分かりません。

しかし、8カ月の経験を元に行った分析と戦略ですので、ストックフォトで売上を伸ばしたい人の参考にはなるはずです。是非ご覧ください。

ストックフォト各社を分析して分かったこと

まずはストックフォトの利用者(購入者)や売られている写真などの状況を分析し、戦略を立てる参考にしました。

1) 利用者(購入者)がストックフォトを使うメリットは?

購入者は次のような点にメリットを感じてストックフォトを利用しているようです。これは、各社共通です。

高品質できれいな写真を入手することができる
・表現したいイメージや言葉に合致した写真を入手することができる
・たくさんのストックの中から選ぶことができる
・ダウンロードしてそのまますぐに使える
・自分で撮影しなくても、手軽に安いコストで写真を入手できる
・著作権や肖像権の心配をすることなく、使用許諾を得た写真を入手することができる

もし、ストックフォトというサービスが存在しなければ、自分が必要とする写真を自分自身で撮影するしかありません。ストックフォトを利用することで、購入者は必要な写真を手軽に安く安心して手に入れることができます

ということは、利用者(購入者)が求めるメリットを持った写真を提供できなければ、その写真はストックフォトとしての価値がない(もしくは低い)ということです。

特に下線を引いた3つは、ストックフォトを使う大きなメリットです。

2) 誰がどんな目的で写真を必要としているの?

次に、利用者(購入者)のストックフォトの使い道についてまとめてみました。

形態目的・用途誰:想定される主な購入者
電子媒体
(記事・広告)
・ウェブサイト
(企業サイト・店舗サイト、情報サイト、ネットショップなど)
・ブログ
・SNS
・WEB制作会社
・企業・店舗
・個人
紙媒体
(記事・広告)
・雑誌・本
・カタログ
・パンフレット
・チラシ
・出版社
・印刷業者
・企業・店舗
テレビ・イメージ画像
(ニュース/情報番組等)
・テレビ局
・番組制作会社
・CM制作会社
ポスター・屋外広告
・交通広告
・店舗広告
・デザイン事務所
・イベント会社
・ディスプレイ会社
・商業施設
・企業・店舗
商品パッケージ企業・店舗
ビジネス素材・プレゼン資料
・教育教材
企業・店舗

ストックフォトは、幅広い業種でさまざまな目的・用途のために使われています。使う人や目的によってストックフォトに求める品質や画像が異なってきます。

「誰がどんな目的のために使う写真を提供するのか」。メインターゲットを定めて写真を提供する必要性を感じました。

3) 無料ではなく有料のストックフォトを使う理由は?

ストックフォトサービスには無料で使えるものもあります。

私はブログやプレゼン資料を作るときに無料のストックフォトサービスを使ってきました。しかし、無料のストックフォトではニーズを満たしきれず、有料のストックフォトサービスも使うようになりました。

無料と有料のストックフォトの違い」を利用者の立場でまとめてみました。

無料ストックフォト有料ストックフォト
枚数もバラエティも少なく、イメージに合った写真がないことが多い枚数もバラエティも多く、イメージに合った写真を選ぶことができる
著作権・肖像権等利用の承諾を得てない物もあり、責任を負わないため、使用するのに心配が残る著作権・肖像権等の権利を侵害するものではない旨の保証を得ていることを保証しており、安心して使用できる
モデルの仕草・表情がわざとらしく、単調な写真が多いモデルの仕草・表情が自然で、現実味のある写真が多い

実際に使って比較してみると、無料と有料の差は歴然でした。

今は、クリエイターとして写真を提供する側ですので、「お金を払っていただけるだけの価値を付ける」ということを意識しなければなりません。

4) 利用者はどのような写真をストックフォトに求めているの?

次に、利用者はどのような写真をストックフォトに求められているのかを調べました。

Shutter Stockでは検索データとフィードバックにより、どのような素材が利用者に求められているのかを分析しています。その結果が「素材販売成功マニュアル」にまとめられていますのでその一部を抜粋し以下に作表しました。

利用者が求める素材詳細
オーセンシティ日常の瞬間を切り取った画像。日々の生活にある自然な瞬間
多様性あらゆる年齢、能力、性別、セクシャリティ、人種・民族の多様性
地域性国や地域の文化を表現。例えば商談と言ってもロンドンと日本ではその光景は異なるでしょう
幅広いジャンル同じシーンでも変化や個性を持たせて撮影し、利用者に選択肢を与える
クリエイティビティ他にはない写真。他に類を見ないユニークな素材
Shutter stock 素材販売成功マニュアルより一部抜粋

オーセンシティとは、確実性・真実性・信憑性の意味
クリエイティビティとは、創造力・独創力の意味

Shutter StockやiStockでは世界中の人が顧客ですので、多様性・地域性を出した写真がより強く求められます。

5) 販売実績の多いクリエイターの写真の特徴は?

PIXTAの2020年 写真クリエイターランキングTOP10について調べました。

さすがに売上TOP10だけあって、写真登録枚数も多いですし、モデルを使った人物写真が中心です(PIXTAは元々、人物に力を入れているストックフォトですが)。

売上順位写真登録枚数主な対象
1150,831人物
2104,178人物
3157,901人物
459,731人物・もの
5107,574人物・もの
616,646人物
733,117人物
819,483人物
9125,830人物
1015,017人物

初心者・素人がこのレベルの人たちをそのまま真似ることはできません。とはいえ素人の私が見ても、TOPレベルの人の写真には次のような類似点があると感じました。

・1枚1枚の写真のメッセージがはっきりしており、その写真で思い浮かぶ言葉や伝えたい言葉が分かる
・無駄なものを排除し、画面に余計なものが写っていない
・中心となる被写体に、視線が集まる構図をとっている
・白・薄目の色、窓、壁、ぼかしなどを使い、空白・余白をうまく作っている
色調や作風を統一している

自分の写真づくりに意識して取り入れたいポイントです。

6) 検索結果の上位に表示される写真の特徴は?

ストックフォト各社のページでいろいろな言葉で検索をすると、検索結果にたくさんの写真が出てきます。

上位表示される写真を見ると、単に綺麗なだけでなく、なんらかの「付加価値」が付いているように感じました。

じっくりと観察してみると、撮影後にレタッチや編集・合成などをして新たな価値が付け加えられているようでした。

7) ストックフォト各社の上位表示写真の特徴は?

同じ単語で検索しても、上位表示される写真の特徴は各社で違いがありました。すべてに該当するわけではありませんが、大まかな傾向としてまとめました。

①「物の名前」で検索した場合の検索結果

リンゴ、犬、電車、猿など「物の名前」で検索した場合の特徴です。

ストックフォト特徴
PIXTA・検索した物だけではなく、人物と共に写っている写真が多い
・検索した物だけでなく、関連する物の写真が出ることもある(例. リンゴ⇒アップルパイ)
日本のロケーション・物がほとんど
Adobe Stock・検索した物そのものの写真が多い
コピースペースを取っている写真が多い
iStock・検索した物そのものの写真が多い
背景が白抜きされている写真が多い
外国のロケーション・物が多い
Shutter Stock・検索した物そのものの写真が多い
自然の中や躍動感のある写真が多い
外国のロケーション・物が多い

②「行為」で検索した場合の検索結果

入院、勉強、仕事、介護など、「行為」で検索した場合の特徴です。

ストックフォト特徴
PIXTA人物ががその行為をしている写真が多く、全体的に和やかな感じで写っている
日本のロケーションがほとんど
Adobe Stock人物写真も多いが、関連する機材や人物の一部を切り取った写真も多い
コピースペースを取っている写真が多い
iStock・人物写真というよりは、関連する機材や人物の部分写真が多い
外国のロケーションが多い
Shutter Stock人物の行為が中心となり、臨場感ある感じの写真が多い
外国のロケーションが多い

ストックフォトをより多く売るための戦略

先に紹介したストックフォト各社の分析をベースとして、次のような戦略を考えました。

1) 高品質で価値ある写真を作るための環境を整える

何よりも大切なことはストックフォト利用者(購入者)に「価値」を感じてもらえる写真を販売することと感じました。そのためには、高品質で購入者の利用目的に合った写真を作っていく必要があります。

初心者・素人が撮った写真でもある程度の売上を得ることは可能です。しかし、そのまま販売し続けていて売上が伸びるほど簡単な世界ではないということも分かりました。

そこで、次のものを取り入れることを決断しました。

・一眼レフカメラ SONY α7 IIIの購入
・Adobe Lightroom ClassicでのRAW現像
・Adobe Photoshopでの加工・編集

最新の撮影機材と現像・加工ができるソフトがなければ、初心者・素人が高品質で「価値」のある写真を作ることは困難です。

もちろんプロで写真を撮っている人たちのレベルには到底及びません。しかし、撮影技術などあらゆる点で劣る初心者・素人は、最低限これらを使えるようにならなければ話にもなりません

そのためには、ある程度のお金と勉強が不可欠です。売上を伸ばすためには、まずはその覚悟が必要なことに気が付きました。

なお、機材の導入に関しては、こちらの記事もご覧ください。

審査不合格
初心者・素人写真がストックフォト審査で不合格となった理由とその後の対策ストックフォト各社(PIXTA、Adobe Stock、iStock、Shutter Stock)の審査での不合格写真の却下理由を比較し、その特徴とその後の対策(カメラの買い替え、画像編集・加工ソフトの購入、リリースの取り方など)をまとめました。...

2) 写真撮影の技術を学ぶ

最新の機材を手に入れても、写真撮影の技術が進歩しなければ売上は伸びません

撮影技術を上げるための勉強と経験が不可欠ですが、売れるストックフォトを作るためには「1 5) 販売実績の多いクリエイターの写真の特徴は何?」で紹介したポイントが役立ちます。

・その写真で伝えたいメッセージ・イメージをはっきり持つ
・画面から無駄なものを排除し、不要なものを写さない
・主題に目が行くよう構図を意識して撮影する
・写真に空白・余白をうまく作っている
色調や作風を統一している

なお、「1) 高品質で価値ある写真を作るための環境を整える」で紹介したAdobeの現像加工・編集ソフトが使えるようになると、撮影時の負担が軽くなります。

写真の明るさや色の調整は撮影後にできるため、撮影時には構図、背景、フォーカス、手振れなどに集中することができるためです。

これは撮影技術の低い初心者・素人にとって、とても大きなメリットです。

3) ターゲットとする利用者(購入者)を明確にする

「1 2) 誰がどんな目的で写真を必要としているの?」で、利用者(購入者)のストックフォトの使い道を表にまとめました。

私はその中の以下の部分をメインターゲットにすることにしました。

電子媒体
(記事・広告)
・ウェブサイト
(企業サイト・店舗サイト)
・ブログ
・SNS
・企業・店舗
・個人
ビジネス素材・プレゼン資料企業・店舗

その理由は以下の通りです。

・これまでに売れた写真の多くが企業のウェブサイトに使われていたから(※売れた写真の調べ方は以下参照)
・プレゼン資料にストックフォトを使っていた経験から、プレゼンに使う写真のニーズがある程度想像できるため
ブログやSNSをやっている立場から、ブログなどに使う写真のニーズがある程度想像できるため
・その他の用途の写真はより高い品質が求められ、プロカメラマンなど高いレベルの人と競争しなければならないため

※ 売れた写真がネット上で使われている場合、「Google 画像検索」でその写真を検索すれば、実際にどのような形で使われているかを調べることができます。
調べ方は次の図の通りです

4) 自分が作れる写真(オリジナリティ)は何かを考える

次に、自分はどんな写真を撮影できるかを考えてみました。いわゆる自分のオリジナリティです。

もちろん、撮影対象を決め撮影のためにわざわざ足を運べば、幅広い写真を撮ることは可能です。しかし、まずは日常生活の中で撮れる写真でオリジナリティを考えてみました。

① 高齢の親をモデルとした人物写真

「1 1) 利用者(購入者)がストックフォトを使うメリットは何?」に書いた通り、ストックフォトで人物写真を使うメリットの1つは「著作権や肖像権の心配をすることなく、使用許諾を得た写真を入手することができる」ことです。

しかし、見知らぬ人の写真を撮影し、その人からモデルリリースを取得するのはほぼ不可能です。となると誰か知り合いにモデルになってもらう必要がありますが、私の周りには顔出ししてくれる人はいませんでした。

そこで、高齢の親の後ろ姿や体のパーツ写真を撮ることにしました。それであればモデルリリースも取れますし、顔出ししないので親の了解も得られます

とはいえ、老人・介護といった分野は売れ筋でライバルが多いジャンルです。高齢者施設や介護関連のWEBサイトを参考に、利用者(購入者)の利用目的から逆算して、必要とされる写真作りをするようにしています。

② 中古品販売の商品を使った物撮り

このブログでは中高年が持つ不用品(ストック)をヤフオクなどで販売する方法についても紹介していますが、中古品販売では販売する商品の「ぶつ撮り」写真を販売ページに掲載します。

私は、その中古品を使ったストックフォト写真の撮影を試みています。単なる「ぶつ撮り」写真だけではあまり価値がありません。その中古品を使ってどれだけ価値のあるストックフォトが作れるのか。そのヒントは、ストックフォト各社で既に売られている写真にあると思っています。

既に売られている写真を参考にして、購入者の利用目的に合った写真を、より付加価値を付けて提供できれば、売れる可能性は高まります

③ 画像にしにくい抽象的な用語を映像化する

サラリーマンの時にストックフォトをプレゼン資料に使ってました。しかし当時、表現したい言葉にしっくりくるようなイメージのストックフォトが見つからず、苦労したことを思い出します。

例えばビジネスで使う言葉の中には、映像化が難しい抽象的な言葉や、ストックフォトがあってもしっくりくる写真がみつからない言葉が結構あります。そのような言葉を映像化することにもチャレンジしたいと考えています。

④ 将来はやりそうなものや、起こるであろうことなどを映像化する

売上を増やすためには、ライバルが少ないテーマにいち早く参入することも重要だと思っています。そのために将来はやりそうなものや、起こるであろうワードなどを元に写真を作っていきます。

⑤ シーズンイベント写真に付加価値を付ける

毎年繰り返される季節毎の風景や、お正月などのシーズンイベントは需要の高いテーマです。毎年売れるテーマですので、シーズンイベントの写真はこれから力を入れたい分野です。

PIXTAでは季節の物はこのタイミング撮ろうという記事で、毎年決まって行われるシーズンイベントの写真を前もって撮影することを薦めています。

しかし、シーズンイベントの写真は既に多くのクリエイターが素晴らしい写真を出品しています。そのため、シーズンイベントの写真を作るときは、その年特有のものをいち早く写真に加えるなど、ひと工夫が必要となりそうです。

5) コンスタントに出品し販売枚数を増やす

初心者が目指す写真登録枚数目標はまずは1,000枚と言われます。

品質が高い「価値」ある写真を作ることが前提ですが、写真登録枚数は多ければ多いほど売れる可能性は高まります

「1-5) 販売実績の多いクリエイターの写真の特徴は何?」で見たように、売上TOP10のクリエイターともなると、少ない人でも1.5万枚以上、多い人は15万枚以上の写真を販売しています。

またAdobe stockでは、Adobe Stockで売り上げを伸ばすためのヒントの動画の中で、「継続的に写真をアップすることが大切」と言っています。

これまでの経験で言うと、確かにAdobe Stockでは新しく写真をアップしたタイミングで既存の写真が売れることが良くあります。

他のストックフォトサービスではあまりそのようなケースは見られませんが、Adobe Stockのアルゴリズムでは、投稿時に写真が表示されやすくなる等になっている可能性があります。

少ない枚数でも定期的に継続的に写真をアップする方が、売上につながりそうです。

6) 各社の特性に合わせた写真を提供する

4つのストックフォトサービスを比較してきた結果、今ではPIXTAとAdobe Stockを中心に写真を販売しています。

しかし、iStockとShutter Stockも写真を選んで販売を続けています。

その理由は次の通りです。

①顧客層が異なり求められる写真が異なるため
(iStock、Shutter Stockの顧客は世界各国)
②国内顧客向け販売(PIXTA、Adobe Stock)が何らかの原因で減った場合のリスクヘッジのため

どのような基準で販売先を決めているのか、その大まかな特徴をまとめてみました。

ストックフォト販売する写真の特徴
PIXTA・他社では売ることのできない小さなサイズをPIXTAの独占販売で売る
・日本人が好むような写真を売る
Adobe Stock・Adobeのソフト(Photoshop、Illusutrator)の利用者が使いやすそうな素材を売る
iStock・綺麗に加工・編集した写真を売る
・多様性・地域性に強味がある写真(文化・風景・生活・民族など)を売る
Shutter Stock・綺麗に加工・編集した写真を売る
・多様性・地域性に強味がある写真(文化・風景・生活・民族など)を売る

各ストックフォトサービスの特徴については次の記事にも掲載しています。

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